2級管工事施工管理技士 過去問
平成30年度(2018年)前期
問6 (ユニットA 問6)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 平成30年度(2018年)前期 問6(ユニットA 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の鉄筋工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 鉄筋のかぶり厚さは、建築基準法に定められている。
  • 鉄筋のかぶり厚さが大きくなると、一般的に、鉄筋コンクリートの耐久性が高くなる。
  • 現場での鉄筋の折曲げ加工は、加熱して行う。
  • 鉄筋の継手は、一か所への集中を避け、応力の小さいところに設ける。

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この過去問の解説 (4件)

01

1 記述のとおりです。
2 かぶり厚さを確保することで、鉄筋が発錆の防止に繋がり、
 また、鉄筋がコンクリートで守られることで耐火性能も向上します。
3 鉄筋の折り曲げ加工は原則、常温で行います。
4 1箇所に集中させると構造的弱点となるため、応力の小さいところに分散配置
 します。

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02

正解は3

問題.3  設問は間違い。現場での鉄筋の折曲げ加工は、加熱して行う。⇒常温で行う。が正解。

解説としては、加熱すると鉄筋の性質が変わるからで、性質が変わると所定の強度が出ない可能性が発生するからです。

問題.1 設問は正しい。
補足ですが、鉄筋の最小かぶり厚さは、構造部分によって決められています。例えば、外壁ならば20~30mm、基礎60mm、梁30~40mmなどと決められています。この鉄筋のかぶり厚さを覚えるよりは、構造部分によってかぶり厚さが違う事を理解して下さい。

問題.2 設問は正しい。

問題.4 設問は正しい。⇒補足として、鉄筋の継手位置は、一か所への集中を避け、応力の小さい位置に設けることを原則とする。

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03

鉄筋コンクリート(RC)造の鉄筋工事に関して、

該当しないものを選択する問題です。

1.鉄筋のかぶり厚さは、

 柱や梁、スラブ等の構造箇所によって値が定められています。 

2.鉄筋のかぶり厚さが大きい場合、

 鉄筋コンクリートの耐久性は高くなります。

 しかし構造自体の耐久性が低下する可能性があるため、

 かぶり厚さ過大には注意が必要です。 

3.鉄筋の折り曲げ加工は、

 原則常温で行う必要があります。 

4.鉄筋の継手は、

 万が一継手箇所に応力がかかったとしても被害を最小限にできるように、

 個々継手の間隔をあけ、応力の小さいところに設けます。

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04

鉄筋コンクリート造の鉄筋工事に関する問題です。

選択肢1. 鉄筋のかぶり厚さは、建築基準法に定められている。

問題文の内容通りです

 

鉄筋のかぶり厚さは、下図概略図に示すところです。

 

「建築基準法施行令第79条(鉄筋のかぶり厚さ)」

【 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁や床では、2 cm以上、耐力壁や柱やはりでは、3 cm以上、直接土に接する壁・柱・床やはりか布基礎立上り部分では、4 cm以上、布基礎の立上り部分を除いた基礎では、捨コンクリート部分を除き、6 cm以上とします。 】

選択肢2. 鉄筋のかぶり厚さが大きくなると、一般的に、鉄筋コンクリートの耐久性が高くなる。

問題文の内容通りです

 

鉄筋のかぶり厚さが定められている理由は、火災時に鉄筋を保護、鉄筋の錆発生防止、鉄筋とコンクリートの付着の確保することです。

選択肢3. 現場での鉄筋の折曲げ加工は、加熱して行う。

現場での鉄筋の折曲げ加工は、冷間加工で行う

 

鉄筋の折曲げ加工は、熱処理を行うと、鋼材としての性能が変化するため、冷間加工で行います。

 

なお、冷間加工とは、常温(または再結晶売温度以下)での金属材料の塑性加工で、製品の精度が良いという特徴があります。

選択肢4. 鉄筋の継手は、一か所への集中を避け、応力の小さいところに設ける。

問題文の内容通りです

 

・鉄筋の接合には、重ね継手、ガス圧接、機械継手、圧着継手、溶接継手があります。

継手位置は、応力が小さい部分に設けます

・重ね継手長さは、鉄筋の種類やコンクリート設計瀬能などで変わります。

・重ね継手では、直径の異なる鉄筋の継手長さは、細い方の継手長さによります。

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