2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問23 (ユニットB 問17)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)前期 問23(ユニットB 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

FRP製浄化槽の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 槽が複数に分かれている場合、基礎は一体の共通基礎とする。
  • 槽本体のマンホールのかさ上げ高さは、最大300mmまでとする。
  • 槽は、満水状態にして24時間放置し、漏水のないことを確認する。
  • 埋戻しは、槽内に水を張る前に、良質土を用い均等に突き固める。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

FRP製浄化槽の施工に関する問題です。

選択肢1. 槽が複数に分かれている場合、基礎は一体の共通基礎とする。

問題文の内容通りです

 

浄化槽が2層以上に分かれているときは、基礎は一体の共通基礎とします。

基礎上で、段差寸法が狂うことで、槽や配管に逆勾配となる可能性があるため、施工精度に注意します。

選択肢2. 槽本体のマンホールのかさ上げ高さは、最大300mmまでとする。

問題文の内容通りです

 

流入管底が深くなる場所では、ピットを設ける方法と、かさ上げを行う方法があります。

かさ上げは、槽本体の開口部分を立ち上げる施工方法で、かさ上げ高さは、設置後の点検・保守・清掃などを考えて、最大300 mmとします。

選択肢3. 槽は、満水状態にして24時間放置し、漏水のないことを確認する。

問題文の内容通りです

 

槽の据付け後は、機器の変形・損傷・固定状態を確認してから、水張り試験を行います。

水張りでは、各部の水平と漏水を確認し、越流せきからの越流が均等になるように調整します。

最後に、槽を満水として24時間以上放置して、漏水のないことを確認します。

選択肢4. 埋戻しは、槽内に水を張る前に、良質土を用い均等に突き固める。

埋戻しは、槽内の水張りの状態で、良質土を用い均等に突き固める

 

槽本体が、据付け位置からズレが生じたり、水平が狂うことが無いように、水張りの状態で均等に埋め戻します。

埋戻しは、良質土で行い、数回に分けて周囲を均等に突き固め、水締めします。

参考になった数29

02

浄化槽に関する設問です。

選択肢1. 槽が複数に分かれている場合、基礎は一体の共通基礎とする。

正しいです。

浄化槽を複数設ける場合、全ての浄化槽を1つの基礎の上に設けます。

浄化槽同士の水平を確保し、浄化槽や配管の破損を防ぎます。

選択肢2. 槽本体のマンホールのかさ上げ高さは、最大300mmまでとする。

正しいです。

マンホールから浄化槽本体までの深さ(槽本体からマンホールまでのかさ上げ高さ)は最大300mmまでとします。

深さが300mmを超えると、点検時の出入りや作業に支障をきたすことから定められています。

なお、やむを得ない理由で300mmを超える場合は、途中に空間(ピット)を設ける必要があります。

選択肢3. 槽は、満水状態にして24時間放置し、漏水のないことを確認する。

正しいです。

浄化槽の漏水試験は、満水状態で24時間放置し、水位が低下していないことを確認します。

これは公共工事標準仕様書(標仕)などで定められています。

選択肢4. 埋戻しは、槽内に水を張る前に、良質土を用い均等に突き固める。

誤りです。

埋め戻しの前に、浄化槽内に水を張らなければなりません。

水を張らずに埋め戻しを行うと、浄化槽の周囲で生じる土圧に耐えられず、

浄化槽が破損する恐れがあります。

これを防止するため、水圧で土圧から浄化槽を保護します。

参考になった数0