2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問10 (ユニットB 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)後期 問10(ユニットB 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

空気清浄装置に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 静電式は、一般空調用に使用される。
  • ろ過式には、粗じん用からHEPA用まで多くの種類がある。
  • 粒子捕集原理には、遮り、静電気等がある。
  • 空気通過速度を速くすることで、圧力損失を小さくしている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

空気清浄装置に関する問題です。

選択肢1. 静電式は、一般空調用に使用される。

問題文の内容通りです

 

静電式空気洗浄機は、一般空調用、ビル空調用に用いられます。

静電式の構造は、集塵極板で粉じんを凝集し、極板からはく離した粉じんをろ材で捕集し、巻き取る方式で、1 μm以下を捕集できます。

選択肢2. ろ過式には、粗じん用からHEPA用まで多くの種類がある。

問題文の内容通りです

 

ろ過式は、繊維などの多孔質空間中を粉じんが通過するときに、衝突・遮り・拡散作用で粉じんが繊維に付着捕集される方式です。

粗じん補修率の範囲が広く、粉じん用(補修率90%以上)からHEPAフィルター(補修率99.97%以上)まで多くのフィルターが適用されます。

選択肢3. 粒子捕集原理には、遮り、静電気等がある。

問題文の内容通りです

 

空気清浄装置の粒子捕集原理には、静電式、ろ過式、粘着式、物理吸着式、化学吸着式、触媒方式があります。

選択肢4. 空気通過速度を速くすることで、圧力損失を小さくしている。

空気通過速度を遅く調整することで、圧力損失を小さくしている

 

圧力損失は、空気浄化装置を空気が通過するときの抵抗で、空気浄化装置の上流側と下流側の全圧差で表されます。

HEPAフィルターの場合、性能が高いため圧力損失が普通のフィルターより大きくなるため、フィルター面積を大きくして通過速度を遅くすることで、圧力損失を低く調整します。

 

なお、参考として、一般的に圧力損失と通過速度の関係は、配管中の流速の場合、ダルシー・ワイズバッハの式に従います。

圧力損失は、管径に反比例し、流速の2乗に比例します。配管径を大きくすることで、流速が低くなり、圧力損失も低くなります。

参考になった数29

02

空気清浄装置は、次の3点を押さえると整理しやすくなります。

 

1.方式:ろ過式・静電式など

2.捕集原理:遮り・慣性衝突・拡散・静電気 など

3.圧力損失:通過風速が速いほど圧損は大きくなる

 

「どう捕まえるか」と「どう省エネで通すか」のバランスがポイントです。

選択肢1. 静電式は、一般空調用に使用される。

静電式は、一般空調用に使用される。
 

静電式(電気集じん機)は、

・粒子を帯電させ

・集じん電極に引き寄せて捕集する方式

 

で、一般空調(事務所ビル、医療施設、喫煙室など)でも使用されます。

・1µm以下の微粒子にも有効で高効率

・電極洗浄など定期的なメンテナンスが必要

 

という特徴があります。

選択肢2. ろ過式には、粗じん用からHEPA用まで多くの種類がある。

ろ過式には、粗じん用からHEPA用まで多くの種類がある。
 

ろ過式フィルタは、

・粗じん用

・中性能

・高性能(HEPAなど)

と、捕集効率によって多数の種類があります。

 

粉じんが付着する原理は、

・遮り

・慣性衝突

・さえぎり

・拡散

などの複合効果です。

選択肢3. 粒子捕集原理には、遮り、静電気等がある。

粒子捕集原理には、遮り、静電気等がある
 

粒子の捕集原理として代表的なものは、

・遮り(ふるい効果)

・慣性衝突

・さえぎり

・拡散(ブラウン運動)

・静電気

などです。

 

選択肢の「遮り・静電気」はその一部を挙げたもので、

表現として妥当です。

選択肢4. 空気通過速度を速くすることで、圧力損失を小さくしている。

空気通過速度を速くすることで、圧力損失を小さくしている。
 

圧力損失(圧損)は、

・通過風速が速くなるほど 大きく なります。

 

圧損を小さくするには、

・フィルタ面積を増やして面風速を下げる

・多段ろ過で分担する

といった工夫が必要で、


「風を速く通して圧損を減らす」という考え方は逆 です。

まとめ

・静電式:一般空調にも用いられる高効率集じん方式

・ろ過式:粗じん〜HEPAまで用途別に多種

・捕集原理:遮り・慣性衝突・拡散・静電気など

・圧力損失:通過風速↑ → 圧損↑(小さくならない)

参考になった数0