2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度（2024年）前期
問31 (ユニットD 問3)

抜取検査に関する問題です。

抜き取り検査は、すでに製造された製品の合否の判断や、製造過程の修正処置を行うかどうかの判定の時に行われます。対象となる物品が非常に多いときや、連続して生産される物を対象に行われます。

抜き取り検査が必要な場合は、以下のような場合です。

1)　破壊検査の必要な場合

2)　連続体やカサモノの場合

3)　製品が多数・多量で、ある程度の不良は許容できる場合

4)　検査項目が多い場合

5)　全数検査では不完全でも、抜き取りで信頼性の高い結果が得られる場合

6)　検査費用を多くかけたくない場合

抜取検査を行うものとして適当でないものを選択する問題です。

管工事の検査には主として、全数検査、抜取検査があります。

全数検査は全ての製品について検査を行うこと、抜取検査は対象の一部を抜き取って検査を行うことです。

全数検査が必要なものは、以下です。

・全ての製品の合否を判断する必要があるもの

・不良品を見逃すと重大事故が発生する可能性があるもの

・不良率が高いもの

抜取検査が適しているものは、以下です。

・破壊検査が必要なもの、試験を行うと価値がなくなるもの

・抜取検査で信頼性の高い結果が得られるもの

・ある程度は不良品の混入が許されるもの

・検査項目が多い等により全数検査の実施が困難であるもの

以上を踏まえて選択肢を見ていきましょう。