2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問32 (ユニットD 問4)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)前期 問32(ユニットD 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 脚立の脚と水平面との角度は、75度以下とする。
  • 天板高さ70cm以上の可搬式作業台には、手掛かり棒を設置することが望ましい。
  • 建設工事の死亡災害は、全産業の約1割を占め、墜落・転落による事故が多い。
  • 折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を確実に保つための金具等を備えたものとする。

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この過去問の解説 (2件)

01

建設工事における安全管理に関する問題です。

選択肢1. 脚立の脚と水平面との角度は、75度以下とする。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第528条」

脚立は、次に定めるように適合したものでないと、使用できません。

1) 丈夫な構造とします。

2) 材料は、著しく損傷や腐食等がないものを使います。

3) 脚と水平面との角度は、75度以下とし、折りたたみ式は、脚と水平面との角度を確実に保てる金具を備えます。

4) 踏み面は、安全に作業できるに必要な面積があること。 】

選択肢2. 天板高さ70cm以上の可搬式作業台には、手掛かり棒を設置することが望ましい。

問題文の内容通りです

 

厚生労働省の脚立・可搬式作業台解説から。

選択肢3. 建設工事の死亡災害は、全産業の約1割を占め、墜落・転落による事故が多い。

建設工事の死亡災害は、全産業の約3割を占め、墜落・転落による事故が多い

 

全業種のうち建設工事の死亡災害は、約34%(平成24年)を占めます。

建設工事の死亡災害で、墜落・転落事故によるものは、約42%(平成24年)です。

(厚生労働省 労働災害発生状況と災害事例を参照)

選択肢4. 折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を確実に保つための金具等を備えたものとする。

問題文の内容通りです

 

最初の問題の解説を参照してください。

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02

安全管理に関する設問です。

選択肢1. 脚立の脚と水平面との角度は、75度以下とする。

正しいです。

脚立の角度は75度以下とします(市販の脚立は75度で固定されている場合が多いです)。

労働安全衛生規則に定められています。

倒れにくさと昇りやすさを考慮しています。

頻出肢です。必ず覚えましょう。

選択肢2. 天板高さ70cm以上の可搬式作業台には、手掛かり棒を設置することが望ましい。

正しいです。

可搬式作業台(現場では「立ち馬」「馬」と呼ばれることが多い)には、

法的な義務ではありませんが、

昇降時にバランスを取るため、取っ手となる手掛かり棒がある方が望ましいです。

選択肢3. 建設工事の死亡災害は、全産業の約1割を占め、墜落・転落による事故が多い。

後半は正しいですが、前半が誤りです。

建設工事の死亡災害(死亡事故)は、全産業の約3割を占めています。

厚生労働省が毎年まとめている「労働災害発生状況」からわかります。

(令和6年度は約31%)

このうち、建設工事における死亡事故は墜落・転落による事故が最多です。

選択肢4. 折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を確実に保つための金具等を備えたものとする。

正しいです。

脚立はバランスを崩して転倒しないよう、

脚の角度は75度以下(ただし、75度ちょうどとすることが多い)と定められています。

この角度で固定するため、

脚立にはストッパーを備え付けるものとJIS規格で定められています。

また、現場では労働安全衛生規則により、使用義務があります。

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