2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問35 (ユニットD 問7)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)前期 問35(ユニットD 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 変風量(VAV)ユニットを天井内に設ける場合は、制御部を点検できるようにする。
  • フレキシブルダクトを使用する場合は、有効断面を損なわないよう施工する必要がある。
  • 厨房の排気は、油等が含まれるため、ダクトの継目及び継手にシールを施す。
  • コーナーボルト工法は、フランジ押え金具で接合するので、ボルト・ナットを必要としない。

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この過去問の解説 (2件)

01

ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。

選択肢1. 変風量(VAV)ユニットを天井内に設ける場合は、制御部を点検できるようにする。

問題文の内容通りです

 

VAVユニットの制御部を、容易に点検できる位置に、天井からの点検口を設けます。

選択肢2. フレキシブルダクトを使用する場合は、有効断面を損なわないよう施工する必要がある。

問題文の内容通りです

 

フレキシブルダクトは、吹出口や吸込口ボックスの接続するもので、不燃材料・可とう性・耐圧性・耐食性があります。選定に当たっては、有効断面積が損なわれないようにします。

保温施工するダクトに使用する場合は、断熱材付属品を選定します。

選択肢3. 厨房の排気は、油等が含まれるため、ダクトの継目及び継手にシールを施す。

問題文の内容通りです

 

厨房の多湿箇所の排気ダクトは、その継目や継手にNシール+Aシール+Bシールを施工し、本断熱前に漏れ試験を(光、煙)を行います。特記では、水抜き管を設けます。

選択肢4. コーナーボルト工法は、フランジ押え金具で接合するので、ボルト・ナットを必要としない。

コーナーボルト工法は、フランジ押え金具でフランジをシールするので、4隅のフランジ接続にはボルト・ナットを必要とする

 

共板フランジ工法は、ダクトの端部を折り曲げて成形した共板フランジを、コーナー金具、フランジ押さえ金具を使用し、4隅のボルト・ナットで接続する工法です。

スライドオンフランジ工法は、鋼板を成形加工したフランジをダクトにスポット溶接し、コーナー金具、フランジ押さえ金具を使用し、4隅のボルト・ナットで接続する工法です。

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02

ダクトとその関連部品の施工に関する設問です。

選択肢1. 変風量(VAV)ユニットを天井内に設ける場合は、制御部を点検できるようにする。

正しいです。

VAVユニットを天井部に設ける場合、制御部(コントローラー基板などが入っている部分)を点検できるように、

点検口を設け、必要な高さを確保します。

 

選択肢2. フレキシブルダクトを使用する場合は、有効断面を損なわないよう施工する必要がある。

正しいです。

フレキシブルダクトは材質が柔らかく、へこみやすいので、

施工の際はへこまないように取り扱います。

へこませないことで、接続する送風機の負荷が大きくならないようにします。

選択肢3. 厨房の排気は、油等が含まれるため、ダクトの継目及び継手にシールを施す。

正しいです。

厨房(キッチン)の排気には油が含まれます。

ダクトから油が漏れることで火災につながることがあるので、

漏れが生じないようにコーキング処理(シール)が必要です。

選択肢4. コーナーボルト工法は、フランジ押え金具で接合するので、ボルト・ナットを必要としない。

誤りです。

コーナーボルト工法では、フランジ押さえ金具(ダクトクリップ)だけではなく、フランジの四隅をボルト・ナットで固定もします。

ダクトクリップだけでは固定が足りず、ダクトから気体が漏れる原因となります。

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