2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問36 (ユニットD 問8)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)前期 問36(ユニットD 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

保温及び塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 露出配管の上塗り塗料は、一般的に、合成樹脂調合ペイント等を使用する。
  • シートタイプの合成樹脂製カバーの固定は、専用のピンを使用する。
  • 配管用炭素鋼鋼管(白)は、下塗り塗料として変性エポキシ樹脂プライマーを使用する。
  • グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、防湿性が優れている。

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この過去問の解説 (2件)

01

保温及び塗装に関する問題です。

選択肢1. 露出配管の上塗り塗料は、一般的に、合成樹脂調合ペイント等を使用する。

問題文の内容通りです

 

合成樹脂調合ペイントは、着色顔料や体質顔料を、長油性フタル酸樹脂ワニスで煉り合せた液状で、自然乾燥の塗料です。

一般的な腐食環境に適用され、建築物や鉄骨構造物などの中塗りおよび上塗りに用います。

選択肢2. シートタイプの合成樹脂製カバーの固定は、専用のピンを使用する。

問題文の内容通りです

 

シートタイプの合成樹脂製カバーは、合成樹脂を使用した難燃性の保温外装材で、板厚は、0.3mm以上です。

取付けは、重ね幅 25mm 以上で、直管方向の合わせ目を両面テープで貼合せ後、ピッチ150mm 以下で、合成樹脂製カバー用ピンを使って押さえ、立て管部は、下からカバーを取付けて、ほこり溜まりのないようにします。

選択肢3. 配管用炭素鋼鋼管(白)は、下塗り塗料として変性エポキシ樹脂プライマーを使用する。

問題文の内容通りです

 

変性エポキシ樹脂プライマーは、錆び止め塗料として、配管用炭素鋼鋼管(白)の亜鉛めっき面に塗布して使用します。

選択肢4. グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、防湿性が優れている。

グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、防湿性が劣っている

 

水分と保温材との関係は、グラスウールやロックウールのような繊維質保温材は、吸水しやすいです。

一方、ポリスチレンフォームのような発泡プラスチック保温材は、吸水しにくいです。

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02

保温、塗装に関する設問です。

 

選択肢1. 露出配管の上塗り塗料は、一般的に、合成樹脂調合ペイント等を使用する。

建物内部の露出配管の上塗り(仕上げ)塗料は、

一般に合成樹脂調合ペイントが用いられます。

一方、外に露出する際は塗装よりもラッキング(保護用鉄板を巻くこと)や樹脂製化粧カバーで仕上げることが多数です。

選択肢2. シートタイプの合成樹脂製カバーの固定は、専用のピンを使用する。

正しいです。

シートタイプの樹脂製化粧カバーの継ぎ目や重ね合わせ部分の固定には、専用のピンを使用します。

 

選択肢3. 配管用炭素鋼鋼管(白)は、下塗り塗料として変性エポキシ樹脂プライマーを使用する。

正しいです。

配管用炭素鋼鋼管(白)は、配管の外面が亜鉛メッキ仕上げですが、

変性エポキシ樹脂プライマー(下地塗料)と亜鉛メッキの組み合わせは適切です。

公共工事標準仕様書に記載されています。

選択肢4. グラスウール保温材は、ポリスチレンフォーム保温材に比べて、防湿性が優れている。

誤りです。

グラスウールより、発泡スチロール(ポリスチレンフォーム)の方が防湿性が高いです。

発泡スチロール容器内の水は外に漏れてこないことからイメージできると思います。

頻出事項です。覚えておきましょう。

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