2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問23 (ユニットB 問17)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和5年度(2023年)後期 問23(ユニットB 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

JISに規定する「建築物の用途別による屎尿浄化槽の処理対象人員算定基準」において、処理対象人員を算定する際、延べ面積によることが適当でないものはどれか。
  • 事務所
  • 集会場
  • 公衆便所
  • 共同住宅

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この過去問の解説 (2件)

01

JIS規定の「建築物の用途別による屎尿浄化槽の処理対象人員算定基準」で、処理対象人員算定と延べ面積に関する問題です。

 

建築物の用途別による屎尿浄化槽の処理対象人員算定基準では、建築用途に対して、処理対象人員 nを算出するための算定式が表されています。

選択肢1. 事務所

算出式は厨房を設けるかどうかで異なっています。

厨房を設ける場合の算出式は、n=0.075 Aで、Aは延べ面積です。

厨房を設けない場合の算出式は、n=0.06 Aで、Aは延べ面積です。

選択肢2. 集会場

算出式は、n=0.08 Aで、Aは、延べ面積です。

選択肢3. 公衆便所

算出式は、n=16 Cで、Cは、総便器数で、延べ面積とは関係ありません

選択肢4. 共同住宅

算出式は、n=0.05 Aで、Aは、延べ面積です。

ただし、nは、n<3.5では n=3.5、n>6 では n=6 とします。

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02

JISの「用途別による屎尿浄化槽の処理対象人員算定基準」では、

 

・延べ面積Aから処理対象人員nを求める用途

・延べ面積ではなく、器具数などで算定する用途

 

が決められています。
特に公衆便所は延べ面積でなく「便器数×係数」で算定する点が重要です。

選択肢1. 事務所


「事務所」
 

事務所では、延べ面積Aから処理対象人員nを求めます。

 

・厨房あり: n = 0.075 A

・厨房なし: n = 0.06 A

 

といった形で、A 延べ面積基準で算定する代表的用途です。

選択肢2. 集会場

「集会場」
 

集会場も同様に、延べ面積Aに対応した人員係数により、

 

n = 0.08 A

などのように算定します。


多数利用を想定しているため、面積基準が適切です。

選択肢3. 公衆便所

「公衆便所」
 

公衆便所は、延べ面積からは処理対象人員を求めません

理由は、

 

・延べ面積と利用者数が比例しない

・実際の負荷は便器数に強く依存する

 

ためであり、JISでは

 

n = 16 C(C:総便器数)

のように、器具数基準で算定します。


したがって「延べ面積から算定」とするのは誤りです。

選択肢4. 共同住宅

「共同住宅」
 

共同住宅については、JIS基準では延べ面積Aから

 

n = 0.05 A

 

として処理対象人員を求めます。


さらに、上限・下限の補正(例:3.5〜6人の範囲に補正)

も設けられています。

まとめ

・延べ面積で算定:事務所・集会場・共同住宅 など

・器具数で算定:公衆便所(公衆トイレ)は便器数×係数

・公衆便所は延べ面積基準を用いない

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