2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)後期
問37 (ユニットC 問9)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)後期 問37(ユニットC 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

試運転調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高置タンク方式の給水設備では、末端の給水栓において残留塩素の測定を行う。
  • 屋外騒音の測定は、冷却塔等の騒音の発生源となる機器を運転して、敷地境界線上で行う。
  • 渦巻ポンプの試運転では、グランドパッキン部からの水滴の滴下量が適切かどうか確認する。
  • 多翼送風機の試運転では、吐出し側ダンパーが、全開になっていることを確認してから調整を開始する。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは、「多翼送風機の試運転では、吐出し側ダンパーが、全開になっていることを確認してから調整を開始する。」です。
多翼送風機は、吐出し側ダンパーを全開にして始動するのではなく、全閉にして始動し、回転が安定してから少しずつ開いて調整するのが基本です。いっぽう、残留塩素の測定、屋外騒音の測定場所、渦巻ポンプのグランドパッキン部の確認は、いずれも試運転調整の内容として合っています。

選択肢1. 高置タンク方式の給水設備では、末端の給水栓において残留塩素の測定を行う。

これは適切です。
機械設備工事施工マニュアルでは、給水系統の通水手順として、「端末水栓で残留塩素測定及び水質試験をする」とされています。また、飲料用に使うタンクを設置した場合の水質試験も、末端の器具で採水して行うとされています。ですので、残留塩素は末端の給水栓で確認する考え方で合っています。

選択肢2. 屋外騒音の測定は、冷却塔等の騒音の発生源となる機器を運転して、敷地境界線上で行う。

これは適切です。
機械設備工事施工マニュアルでは、屋外の騒音測定について、建物などの反射物からなるべく離れた場所で測定すること、さらに敷地境界での騒音及び暗騒音を測定することが示されています。したがって、冷却塔などの音源となる機器を運転しながら、敷地境界線上で測定する考え方は合っています。

選択肢3. 渦巻ポンプの試運転では、グランドパッキン部からの水滴の滴下量が適切かどうか確認する。

これは適切です。
渦巻ポンプの取扱説明書では、軸封がグランドパッキンタイプのものは、水滴が適度に落ちることを確認するとされています。グランドパッキンを締めすぎると潤滑が悪くなって傷みやすくなるため、少しずつ適切に滴下しているかを見ることが大切です。

選択肢4. 多翼送風機の試運転では、吐出し側ダンパーが、全開になっていることを確認してから調整を開始する。

これは適当ではありません。
送風機の取扱説明書では、始動前にダンパ又は吸込ベーンを全閉にするとされ、運転操作でも、送風機の起動はダンパ又は吸込ベーンを全閉にして行い、全速回転に入ってから徐々に開くとされています。つまり、全開で始動するのではなく、閉じた状態で始動してから開いていくのが正しい流れです。

まとめ

この問題では、試運転のときに何をどこで確認するかを整理して覚えているかがポイントです。
特に大事なのは、給水設備の残留塩素は末端の給水栓で確認すること、屋外騒音は敷地境界で測ること、グランドパッキンは適度な滴下を確認すること、そして多翼送風機はダンパー全開で始動しないことです。
似た問題では、機器ごとの試運転手順が少し入れ替えられて出ることが多いので、始動前・始動中・調整時の順番まで意識して覚えると解きやすくなります。

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02

試運転調整に関する記述のうち、適当でないものを選択する問題です。

選択肢1. 高置タンク方式の給水設備では、末端の給水栓において残留塩素の測定を行う。

正しいです。

高置タンク方式の給水設備では、高置タンクから遠い水栓で残留塩素の測定を行います。

塩素は配管内での滞留時間が長くなると消費されていきますので、近い水栓ではなく遠い水栓で測定を行います。

末端が望ましいです。

選択肢2. 屋外騒音の測定は、冷却塔等の騒音の発生源となる機器を運転して、敷地境界線上で行う。

正しいです。

選択肢の説明のとおりです。

敷地境界線上の高さ1.2m~1.5mで測定します。

選択肢3. 渦巻ポンプの試運転では、グランドパッキン部からの水滴の滴下量が適切かどうか確認する。

正しいです。

 

渦巻ポンプの試運転調整の手順は以下のとおりです。

①カップリングの水平を確認する。

②ポンプを手で回し、回転にムラがないかを確認する。

③膨張タンク等から注水し、機器と配管の空気抜きを行い、配管系が満水であることを確認する。

④吐出し側の弁を全閉とし、手元スイッチ手元スイッチで瞬時運転を行い回転方向を確認する。

⑤吐出し側の弁を徐々に開いて水量を調整する。

グランドパッキン部から一定量の水滴の滴下があることを確認する。

⑦軸受の温度が周囲の温度より過度に高くなっていないことを確認する。(原則として温度差は40℃未満。)

⑧キャビテーション、サージング現象、異常音、異常振動がないことを確認する。

 

グランドパッキンとは、主にポンプの軸封部に用いられるパッキンで、冷却と潤滑のために少量の水が滴下するようになっています。

この滴下量が適切かどうかを確認します。

選択肢4. 多翼送風機の試運転では、吐出し側ダンパーが、全開になっていることを確認してから調整を開始する。

誤りです。よってこの選択肢が正解です。

 

多翼送風機の試運転調整の手順は以下のとおりです。

①Vベルトの張り具合を確認する。指で押したときにベルトの厚さ程度のたわみがあることを確認する。

②Vベルトの回転方向をベルトの下側引張りになるようにする。

③瞬時運転前に送風機を手で回して、異常がないかを確認する。

吐出し側のダンパーを全閉にし、手元スイッチで瞬時運転を行い回転方向を確認する。

⑤全閉にした吐出し側のダンパーを徐々に開いて風量を調整する。

⑥軸受の温度が周囲の温度より過度に高くなっていないことを確認する。(原則として温度差は40℃未満。)

⑦サージング現象、異常音、異常振動がないことを確認する。

 

吐出し側ダンパーが全開ではなく全閉になっていることを確認します。

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03

試運転調整では、機器が安全かつ設計どおりに運転できるかを確認するため、正しい手順と測定項目を理解することが重要です。本問では、その記述が適切かどうかを判断します。  

選択肢1. 高置タンク方式の給水設備では、末端の給水栓において残留塩素の測定を行う。

給水設備では水質確認が必要であり、末端で残留塩素を測定するのは適切な方法です。正しいです。  

選択肢2. 屋外騒音の測定は、冷却塔等の騒音の発生源となる機器を運転して、敷地境界線上で行う。

騒音測定は、実際の運転状態で敷地境界にて行うのが一般的であり、記述は正しい内容です。

選択肢3. 渦巻ポンプの試運転では、グランドパッキン部からの水滴の滴下量が適切かどうか確認する。

グランドパッキンは適度な漏れが必要であり、滴下量の確認は重要な試運転項目です。記述は正しいです。

選択肢4. 多翼送風機の試運転では、吐出し側ダンパーが、全開になっていることを確認してから調整を開始する。

多翼送風機は、吐出し側ダンパーを全閉または絞った状態で起動し、徐々に開けて調整するのが安全な手順です。全開で開始するのは誤りです。従ってこの選択肢が正解です。 

まとめ

給水設備の水質確認、騒音測定の方法、ポンプのパッキン確認など、試運転調整の基本が重要です。特に送風機のダンパー操作は誤ると機器損傷の恐れがあるため、正しい手順を確実に理解することが重要です。

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